「すぐに結果が出ない」状況になったら、もう、すぐに結果は出ない――

ダイレクト出版で何かを買うと、家にニュースレターとか要するに広告の類が届くのですが、これが非常にクオリティが高いので、ダイレクト出版の広告が家に届くと、私は新聞をそっちのけでそれを先に読む。
※ちなみに、私は毎朝しっかり日経新聞を読みこむ知識人なのだ

こないだも、新しいニュースレターが届いていて、早速読んで、内容にも実に満足した。申し込むときはこちらという紙も同封されていたけれど、それはすぐに捨てた。
第一、申し込むならオンラインでするし、申込書を送付するなんていう面倒くさいことははじめからする気がないのだから、こういうのはさっさと捨ててしまうことにしている。

すぐに結果がでるビジネスとずっと利益の出るビジネス

今回のニュースレターを読んでいて気になったのが、再三にわたって「すぐに結果がでるちんけなビジネスではなく、ずっと利益の出るビジネスがしたいと思っているあなたは~」というくだりを何度もみかけたことだ。

はたしてそうだろうか。

私はすぐに結果のでるちんけなビジネスが好きだし、多くの人は今すぐお金がほしいのではないだろうか。
たしかに、私も広告を書いていて、こういう言いまわしをするときがあるけれど、その場合は多く、すぐに結果が出せないのでやむなくそう書いているだけで、今すぐ成果が出るならそれを前面に押していくし、「ずっと利益が出るビジネス」と「今すぐ効果が出るビジネス」では後者のほうが魅力的だと思う。

しかし、結論からいえば、「すぐに結果がでること」はほとんどない。

そもそも、「今すぐ結果を出したい」というのは、たった今切羽詰まっているからそう思うのであって、切羽つまっているのは、今まさに結果が出ていない状況だからだ。

そんな状況で打てる手というのは限られている。そして、そんなイージーな一手がいい影響を及ぼすわけがない。端的にいえば、追い詰められて、何かしなければならない、なんとしてでも今月売上をださねばならぬ!というときは、アルバイトでもしたほうがいい。

つまり、事業というのはある程度呑気に構えていて、純粋に、もっとお客様のために何かできないだろうかと考えるのがいい。でも、ひとつだけ事業をしていて、呑気に赤字垂れ流しの中、お客様はどんなことをしたら嬉しいだろうかと考えることはなかなかできない。私も一時は目を血走らせながら、「今すぐ手持ちの顧客リスト・商品を現金に変えて!」と叫んでいたものである。

会社のお金は私のお金

小さな会社においては、会社のお金は私のお金。
従業員がマヌケな広告を出して大損しようものなら、「人のお金で何やってるの!この赤字分、アンタが払いなさい!!!」とブラック企業に直行してしまうような発言もしてしまいかねない。大手において損失をだしたとき、上司に怒られるのは、上司がもっと偉い人に怒られるからで、中学生のかつあげ事情と大差ないものだけれど、小さな会社では、まさに私の財布の中からお金が出ているのだから、そんなどころではない。もし、あなたが財布を預けてトイレに行っている間にその友人が、あなたの財布の中のお金ですべて宝くじを買っていたらどう思うだろうか、「当たらなかったら、アンタが払いなさい!!」と怒鳴りたくなるに違いない。小さな会社の経営者は、競馬場にいる赤鉛筆を耳にさして、腹巻をした目の血走ったおじさんと何も変わらないのである。

私の経験上、ひとつのビジネスしかやっていないと呑気にできない。いてもたってもいられなくなる。だから常に複数の事業をやっておいたほうがいい。ひとつが行き詰ってるときは、もうひとつのほうに目を向ければいい。そのくらいの「あそび」というか、余裕があったほうがいい。

また、仕事のほとんどは退屈なもので、経営者という全権がある状態だと、その退屈な状況に耐えきれず、何か余計な手を打ってしまう。それでいて、日々の業務がおろそかになってしまうと、当たり前のことが当たり前にできず、事業の質が落ちる。これを防ぐためにも常に複数の事業をやって、スタートアップで仕事がおもしろいものと、日々の雑務をうまく回せるようにしておいたほうがいい。

複数の事業を同時にやるために必要なこと

複数の事業をやるためには、幅広いマーケティング知識とどんなビジネスでも使える経営の考え方というのが重要なのだから、それもいつも勉強しておく必要がある。それから時流にのっかるというのも大事で、ぼちぼち人脈があればいろんなビジネスに誘われるものだけれど、それがうまくいくのか、という判断もしなくてはならない。何でもおもしろそうで乗っかると痛い目にあってしまう。それで経験値が増えるならまだしも、たいていの場合はメンバー離散で終わるのだから、経験値も何もない。私はビジネスをもちかけられて、私がスタート資金のいくらかを肩代わりしてそのままなんとなく終わったメンバーの顔も名前も、無駄にした金額も全部覚えている。いつかむしり取ってやる。ヘボい人脈は出費と時間が増えるだけということだ。

したがって、経営者や個人事業主、これから何かしようと考える人はまず日々の過ごし方や時間の使い方に目をむけるべきだ。
へぼいビジネスの打ち合わせなんか時間の無駄だし、すぐに結果を得ようとして、飛びつく策も時間の無駄だし、何より複数の事業をやるのであれば時間をうまく使わなくてはいけない。私は昼寝の習慣があるし、毎日9時間は寝ているし、本を読んだり、テレビを見たり、ツイッターをしたりする時間もとりたいから働ける時間は4~5時間しかない。もしこれが会社員であれば、毎日10時間は働いて、8時間は寝て、2時間は移動するのだから、残りは4時間しかない。まずは時間を攻略する。社長は時間にもお金にも追われている。従業員は見当違いな意見ばかりいい、ろくに働きもしない。私が少しでも席をはずそうものなら、今日1日、お客様のクレームの対応していましたとか言いだす。たった一人のモンスタークレーマーに、キミたち4人の従業員が丸一日対応していたのか!――こんなことは日常茶飯事なのだ。

やってられない!公平性などくそくらえ、「稼ぐ」ことだけにフォーカスした「屁理屈なしの情け容赦ない戦略」を知りたい方は、こちらからどうぞ。

――とまあ、最後はお決まりの宣伝なのですが、何にせよ、社長というのはライフスタイルをどうするかあからじめ勉強しておかないと、サラリーマンと大差ないことになります。毎日9時間寝て、会社の近くのスタバで本を読みながら、携帯をいじり、電池がなくなったらオフィスに戻る私をうらやましいという人はたくさんいますが、それは私が社長のあり方をきちんと勉強していたからなのです。

ところで、会社法上の責任者(代表社員、取締役など)になると、とにかくハンコを押したりサインをしたりしてしまいます。
私はハンコを押すのが苦手で、社長の仕事はよくハンコを押すだけなんて言いますが、私はハンコもろくに押せず、前に営業にきた人は契約してあげたのに「今度は失敗しないでくださいよ!」といい加減怒りだしたので、「じゃあ、あなたがハンコを押せばいいでしょう!」と口論になり、最終的にはその会社の人が部下を全員後ろを向かせて「いいか、誰も何も見なかったな」と言いながら、最終的に自分でハンコを押して帰っていきました(笑)。
なので、最近は名目上の責任者も別の従業員に任せ、ハンコも押さない経営者になりました。
あと、謄本をはじめてもらったときも、折りたたんでポケットにしまったら、「ええっ、それ折るんですか!?」と言われるので、「こんな紙きれがなんやねん、じゃあアンタが保管しなさいよ!」となったので、重要書類も他の人が保管している始末。

最終的に会社を乗っ取られかねませんが、いつ乗っ取られても、新しい事業立ち上げるから、いいもんね。

成功した経営者が決して口にしない不都合な真実はこちらから。お薦めだよ。激しく同意ってかんじ。

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