楽天優勝セールから考えるネットショッピングのこれから

楽天が優勝して、楽天優勝セールがはじまりました。

ところが、、、、

楽天の日本一を記念して、楽天市場で優勝セールが行われている
めぼしい物がない上、元価格を吊り上げて値下げするという偽装が散見
このような事態から、ネットでは次々と批判の声があがっている
(livedoorニュースより)

非常に評判が悪いわけです。

43万円のiphone4Sが大幅割引!?

中でも、言われているのが、77%オフとか言いながら、元の価格がとんでもなく高くなっていて、例えば、iphone4SのSIMフリー版も77%オフなのですが、通常販売価格が、なんと433,915円(税込)!!これが77%オフで9万円。アマゾンなら7万円切ってます。
これは情報商材もびっくりも元値です。
そもそも、情報商材とか独自商品は、販売価格は好きなように決められるわけですから、「定価100万円が、今だけたったの1万円!!」とかでも別にいいのですが、iphoneがだいたい幾らくらいなのかというのはみんな知ってるわけで、これを平気で通常販売価格43万円と打ち出すのはどう考えてもおかしいわけです。

(参考)
第四条  事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない。

……

二  商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のもの又は当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの
景品表示法4Ⅱr2

*ちなみに法律は何条の部分を数字で書いて、項数をローマ数字で、号をrいくつと書くのが略した書き方。
まあローマ数字は機種依存文字なのでネットでやるべきではないかもしれませんが、ちょっとした豆知識です。
だから、4Ⅱr2というのは4条2項2号という意味。4-2と書くと4-2条だと間違えてしまうからです。法律は1-3条とか3-4条とかがあるのです。なぜこういうのがあるかというと法律はどんどん改正するので、4条と5条の間にいれるときは、4-2条にするのです。したがってこういう法律は改正の多い金融・経済系の法律に多いのです。

一般に、二重価格表示はこの法律でやったらダメだよとされていまして、二重表示価格というのは「商品やサービスの価格や取引条件について、実際のものよりも著しく有利であると誤認される表示」とされます(通説)。

もう少しつっこむとこの法律の趣旨は、価格が二重であることではなく、「有利であると誤認される表示」(いわゆる有利誤認)がよくないとされますので、この有利誤認にあたるかどうかが問題で、この判断にあって、実際に普段その価格で売っているのかというのが問題にあります。ですから、iphoneが50万だろうが100万だろうが、普段その価格で売っていれば別に問題ないわけで、この時点で、即違法というわけではないのです。まあ普段43万円で売ってるわけではないんでしょうけど、それは少なくともパッと見ただけではわからないわけです。

通常価格と特別価格と一般価格

ところで、通常価格というのはその店が普段この価格で売ってるよという価格で、対義語は特別価格です。
それに対して一般価格というのは、普通、この商品はこのぐらいの価格ですよというものです。

ですからiphoneは一般価格7万円程度で、そのお店では普段43万円で売っているので、通常価格は43万円で、今回はセールなので特別価格で9万円というわけです。何ら違法性はありません(少なくとも通常価格が虚偽でない限りは)。

加盟店に割引をおしつけるFCビジネス

ネットショッピングにおけるモール出店というのは、フランチャイズ(以下FC)と変わらないわけですが、割引負担を加盟店に押し付けるというのはFCビジネスでは常識中の常識。例えば、セブンイレブンでは、おにぎり100円セールというのをやっていますが、セール中だからといって仕入れ値が変わるわけではありませんので、加盟店(7-11のオーナーさん)は利益が減るだけで、いいことはありません。ですが、そもそも割引というのはそういうものなのですから、何もおかしなことではないのですが、問題は、割引をするタイミングでもないのに、本部の意向に併せて強制的に割引をしなくてはいけないことです。監督の背番号が77番だから、なにか77%オフを出せ、と言われても、加盟店は、イラナイモノを77%オフにするでしょうし、そうすると楽天全体の割引というのがゴミの集まりになってしまうわけです。

せめて、加盟店がちょっと負担してくれたり、通常価格で売ったのと同程度の利益を保証してくれるとかやればまた変わったのでしょうけど、そうはならない。手前味噌ですが、私がやっている歩合制のサービス業では、割引をするときも歩合分の給与は減りません。そうしないと働く人のモチベーションが下がるし、この客は割引だからどうでもいいわとなってしまうからです。誰でも少し考えたらわかります。割引というのは新規のお客さんを掴むチャンスなのですから、そこで、ゴミを売ったり、モチベーションの低いサービスを提供したら、悪評が増えるだけです。

加盟店にセールを押し付けるから劣悪な商品群になってしまう

楽天は残念ながら大きな新規加入者獲得のチャンスを失い、悪評だけを残してしまいました。
多くの人が巨人ではなく楽天を応援した理由として(特に女性はそうだと思うのですが)、巨人は優勝回数が多いので、大した割引をやらないのです。パ・リーグだと西武が一番優勝回数が多いのですが、西武が優勝しても、西武デパートは大した割引をしません。だったら、ヤクルトが優勝したほうがいいやということで、割引目的の層は、優勝回数が少ないところを応援するのです。
その点、楽天は弱小チームといわれてましたし、なんと初めての優勝です。ド派手なキャンペーンを多くの人が期待した中で、インチキくさい77%と劣悪なセール商品群に多くの人はがっかりして楽天から離れていきました。元々、胡散臭いイメージがあった楽天ですが、それをより一層確固たるものにしてしまった感があります。残念無念。

セブンイレブンも危ない

私は日々日経新聞を読んでいるのですが、セブンイレブンすごいぞ!みたいな記事を結構みます。
先程も言いましたが、コンビニ業界は完全に加盟店から搾取するモデルで本部はノーリスクというマルチ商法と大して変わらない構造なのですが、結局加盟店を大切にしないという点では楽天と同じですし、セブンイレブンも楽天もいつか消えるだろうなあと思います。まあ私は株とかやってるわけじゃないので、大企業の未来予想なんかしてもしょうがないんですけど、もう少し加盟店を大切にしてあげたらいいのにと思います。

与沢翼のほうがずっと親切では?

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