常に疑え、前提を疑え。ロジカルシンキングだけでは使いものにならない。

いろんな人と仕事してて思うのが、多くの人に足りないのが、前提を疑う能力だと思うんですよね。習慣っていうか。
論理的な思考っていうのは、割と誰でもできるし、できない人って終わってると思うんだけど、前提をみんなすんなり受け入れちゃうんですよね。

領収書がないと経費にならないのか

ケース1.
今日から起業することにしました。
先輩起業家のAさんに話を聞きました。
そこで先輩がこんなことを言います。「税金ってのはちゃんとやらないと税務調査が入って、全部とられちゃうよ」。
これを受けて、先輩紹介の税理士と契約することにしました。

先輩の言うことだから、ハイハイ聞いておけばいいんだけど、そこでまず「本当に税務調査って入るの?」って思うことが大事なんですよ。
国税官の数ってそんなにいませんし、会社は日本に一体何個あるんですか、って考えたら、税務調査がガンガン入るなんて、まあありえない。

次に、領収書。これも噂レベルの話が飛び交ってます。

例えばこんな事例。

会社で、新しくインターネットの会社をはじめることにしました。そこで、「猿でもわかるIT起業で100億円儲ける方法」という本を買いました。
ただ、従業員がまぬけだったので、領収書を切り忘れました。手元にはレシートしかありません。

これ、経費になりますか?

皆さんわかります?
これ、経費になりますよ。レシートでも経費になります。ちゃんと商品名とかしっかり入っていればレシートでもいいんです。
じゃあレシートも丸めて捨ててしまったらどうか。これも経費になります。実際買ってるんですから、経費です。ただ証拠がないだけ。

じゃあそもそも本を買ってないとき。
これは経費になるか。これも経費になります。ただウソなので、税務調査があると脱税になるだけです。

っていう風に、段階ごとに話のフェーズがあるんですよね。
単に経費になる/ならないという話をしてても意味がわからないわけです。
それは会社員的に、会社が負担してくれるのかという意味なのか、税法上、経費として計上できるもののか(ちなみに必要ならなんでも経費になるし、不要なものはなんでも経費になりません)、あるいは、ウソだけど、バレないから経費として出して平気なものなのか、こういう多義的な意味があるんですよ。それを適当に「これ経費ですか?」とか聞いても意味がわからないわけです。

女性がプロレス技をかけるマッサージ店は違法なのか

ケース2.
女性が有料でプロレス技をかけてくれるカフェを考えました。違法?

最近、こういうお散歩系のカフェかなんかで摘発がありましたよね。
カフェだかリフレだか忘れてしまいましたが、なんか「プロレス技をかけた疑い」とかで逮捕されてました。

女子高生を雇い、男性客を相手に個室でプロレス技をかけるなどの接客をさせたとして、神奈川県警は「横浜リフレ学園レインボーカラー」経営者を労働基準法違反の疑いで逮捕し、17日発表した。
出典
個室でプロレス技かけるJKリフレ 労基法違反容疑:朝日新聞デジタル

そこで、ある人がいいます。「プロレス技をかけるカフェは違法だよ」。
本当ですか、これ。

これ、本当じゃないですね。
そもそもこの人はなんで逮捕されたんですか?

労働基準法違反の疑いで逮捕し

つまり、労働基準法違反なんですよ。これはどういうことかっていうと、「女子高生はプロレス技をかけたらいけない」ってことです。ということは、男性従業員がプロレス技をかけようが、女性高校生の格好をしたアラサーの女性がプロレス技をかけようが、違法ではないんです。適法かどうかはわかりませんが、少なくとも、この事案の射程距離とはずれてますよね。この行政判断から、直ちにプロレス技が違法とは導かれないですよね。わかりますか?

で、この手のリフレ店って、みんな労基法違反で捕まってます。要するに、高校生を使うなってことなんですよ。プロレスをやるなということではなくて。もしプロレスがエッチな行為だからダメなんだとしたら、それは風営法違反とかになりますよね。そうはなってないということです。

ちなみに似た話なんですが、スケッチ教室とかいう名前で、鏡張りの部屋に入って女子高生のパンツが見れるみたいな変なお店があるんですよ。これも女子高生使ってたら、まず(労基法的に)違法でしょうけど、他の法律的にはどうなんでしょうか。なんとなくここまで名目と実態がかけ離れてると、違法な感じしますよね。そもそも風営法って近隣の風紀が乱されるのを防ぐためにある法律で、要するに、小学生とかがてくてく歩いてる道に、「スケッチ教室!パンツ見放題!」とか書いてあったら、やっぱりそれは悪影響だし、風俗店と変わらないですよね。それは女の人が、制服着てマッサージどうですか~っていうのとは、違うと思うんですよね。……という風に、自分で考えるっていうのが大事ですよね。

そもそも何のために法律があって、この法律は何がしたいのか。っていうのを考えたら、なんとなくやっていいこと、悪いこと。つかまりやすいもの、なんとなく問題なければ見逃してくれるものってわかってくると思うんですよ。なんか私がグレーな仕事ばっかりやってるみたいですが。

SEOのウソ

IT化が遅れていたり、なんかまともな人がやってない業種だと、SEOに関する業界の知識がものすごい遅いことがあります。
なんか新しいことやろうと思って、その業界の広告代理店の人にちょっと相談もかねて業務について聞いたら、「広告も大事ですけど、SEOも大事なんです。SEOっていうのはバックリンク買うのも大事ですけど、高いから自分でブログ作って、そこから毎日リンク飛ばしたり、相互リンクしたりするのが大事なんですよ」とか真顔で言うんですよ。いやいや、あなたそれ何年前の話してるんですか?自分のブログ作って自分でリンク飛ばすって、いまどきアフィリエイターだってそんなことしませんよ。それ人件費払って、やるんですか?ヘソが茶を沸かしますよ。こんなことを言うと、「おたくの社長はお金儲けっていうのが全面にあって、本気でやるっていう意識が薄いですね、それじゃあ失敗しますよ」なんて偉そうなことを言うんですよ(うちの従業員に)。

そうすると、従業員が言いにくそうに、「いや、みのりさんが、こっちの労力を考えて、相互リンク一切しないとか自作のバックもリンクしない、そんな時間あるならプレステしてていいとか言ってくれるのは嬉しいですけど、やっぱりやったほうがいいんじゃないですか?」とか言ってくるわけです。
「いや、意味ないし、マイナスだよ。やらないほうがいいんじゃなくて、やるなって言ってるんだよ」って言うと、「そうかなあ?とりあえずやってみましょうよ」とか言うわけです。
これも話にならないですよね。実際どっちかわからないなら、「相互リンク SEO 効果」とかぐぐってみたらいいんですよ。この鵜呑み態勢が失敗するんですよ。

次に、芸能界とか、ああいうちょっと興業系の業界にありがちなんですけど、変な健康法がものすごい流行るんですよ。
**しか食べないみたいな。ああいうのも噂なんですよね。そういう話って結構おもしろいから私は好きなんだけど、それもちょっとでもぐぐったらもうわかることですよ。つまり、それが流行るってことは、誰ひとりぐぐってないってことですよ。こういう業界は山のようにあります。
「言われたことを疑いなさい!」と言うことです。

#常に疑え

ところで、ダイレクト出版の「クチコミエンジンの作り方」っていう本の販売が終わっちゃったみたいですね。
どんどん終わるから、なんかこうBlogで細々と紹介してる身としてはちょっと困りますよねー。

というわけで、今日はきっと販売が終了しないであろう社長の本を紹介しておきます。

インターネット・マーケティング最強の戦略

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