ブルーオーシャン戦略はもうやめよう。

ペリー・マーシャル新刊でましたね。

ペリーマーシャルは、世界一読まれているグーグルアドワーズの本とか出してるPPC広告の名手です。
この人の本はどれもおすすめですね。アドワーズの本もとてもいいのですが、若干時代的なものもあり、方法論はいまも色あせないのですが、当時ほどPPC広告はお得でない印象があります。
世界一読まれているのかどうかは知りませんが、アドワーズ本は本当に駄本ばかりなので、ペリーマーシャルの本を持ってない人は絶対おすすめです。


ブルーオーシャン戦略

今日はブルーオーシャン戦略について。
これほどタイトルだけで中身がわかるような本も少ないですが、結構前にかなり売れた本のひとつです。

血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場〈レッド・オーシャン(赤い海)〉を抜け出し、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場〈ブルー・オーシャン(青い海)〉を創造すること――これこそが、熾烈な競争環境を生きる企業が繁栄しつづけるための唯一の方法である

私は遊びに行くときはだいたい青山とか表参道とかなのですが、青山通りの「俺のフレンチ」がオープンしたっていうんで、行こうとしたらものすごい行列してるんですね。立ち食いの食事に並んで入るなんて、こんなまぬけなことはあるかと、さっさと諦めたのですが、「俺のフレンチ」なんか一般にブルーオーシャン戦略が成功した例と言えます。

従来、食事というのは、おいしい(まずい)×高い(安い)というか2×2のセグメントだったわけですが、ここに「座席」という軸を持ってきて、立ち食いだけど、おいしい×安いっていうのが、この店の新しいところですよね。
安くておいしいからヒットしたっていうのは、マーケティング的な分析としては甘いですね。
普通、座席がないっていうのはそれだけで、安いまずい早いを意味したわけですが、そうではなくセグメントの中に入ったってことですね。

それによって、新しい顧客層を取り込んだ、この新しい顧客が誰も取り合わせないブルーオーシャンってわけです。

ところが、ブルーオーシャン戦略ってすぐパクれるんですよね。
例えば、私が、もっと安い「あたしのフレンチ」とかオープンしたら、たぶん続々と「あたいのフレンチ」とか「おれたちのフレンチ」とか色々出てくるのは目に見えてますよね。だから、ブルーオーシャン戦略って、常にパクられる可能性があるんですね。もちろん、先行者利益というのがありますから、最初にやれば充分メリットはあるんですが、例えば、中小企業がブルーオーシャンを見つけて、うまいことをやったとしますよね。それ大手がまったく同じことをして、やられたら手も足も出ないですよね。

だからよく「ブルーオーシャンを見つけろ」みたいなことを、経営を志す素人がよく言ってるんだけど、それは全然違うよね。
見つけても、その海はすぐ真っ赤になるし、そもそもブルーオーシャン自体そんなにありません。
なので、経営戦略として、ブルーオーシャン戦略を狙っていくのは、私はやめたほうがいいと思う。

ブルーオーシャン戦略を薦めない理由

まず、すぐパクられるっていうのがひとつ。
実は私も1個、新しいと騒がれた事業がひとつございます。見事なブルーオーシャンをあてましたねって色んな人からお褒めの言葉を頂いたのひとがありまして、いわゆるブルーオーシャンでうまいことやった人みたいな感じでたまに言われるんですよね。
その事業はどうなったかというと、一瞬のうちに競合が山のようにできました。
なんでかっていうと、誰でも即パクれるようなものだったんですね。そりゃパクりますよ。しかも元手をほとんどかけてないので、本当に誰でもパクれるんですよ。

実を言うと、これパクりなんですよね。たまたま新聞かなんかでそういうのがあるみたいなのを読んで、あ、これ簡単そうだなって思って同じのをやったんですよ。ただメディアの使い方が、たまたま私たちのほうが上手かっただけで、オリジナルじゃないんですよね。
まあ、そんなものですよというのがひとつ。「俺のフレンチ」なんかも実は同じことをやってる小さな飲食店とかあったかもしれないですね。結局、その新しさをうまく伝えるっていうかメディア的な部分もちょっと絡んできますよね。

Wii(任天堂)も、ゲームをしない家族を狙って大成功したとかいうけど、あれもやっぱりCM売って狙っていってますよね(狙うから戦略なんですけど)。だから単に新しい顧客をターゲットにして、なんかはじめましたっていうのは、ブルーオーシャン戦略っぽいだけで、本質を真似できてないですよね。真似しようとすると、なかなか大変ですというわけです。

例えば、コンビニも完全なブルーオーシャン戦略で、ああいう中途半端な小売店ってなかったんですよね。セブンイレブンがはじまったとき。で、成功したらどうですか?いまどきコンビニなんてレッドオーシャンの中のレッドオーシャンですよ。結局、こうなっちゃうんです。

じゃあどうしたらいいかっていうと、まだ見ぬよくわからない新顧客層じゃなくて、基本的はお金持ちを狙って行く。
もう事業をやってるなら、いまいる顧客を狙って行く。顧客の分析をもっとやるとかね。結構細かくやると、意外なことがわかりますよ。お客さんにはマジシャンが多かったとかね(笑)。

ちょっと恋愛関係の事業で、お客さんにマジシャンが多いんですね。まあ変わった仕事ですから、たまたま続いたのかな、なんて思ったんですけど、ちょっと調べてみたら、マジシャンってなんか恋愛禁止の事務所規約みたいなのが結構多いんですよね。なんでか全然わかんないんですけどね。そういう事務所があるんですね。へーって感じでしょ。そこまでわかったら、いまの商品をマジシャン向けにカスタマイズした広告で、マジシャンがいそうなところに広告出すとか、マジシャン向けに新商品だしてみるとか色々できますよね。
ちなみに、これは結局やりませんでした。なんかマジシャンがどこにいるんだかよくわからないし(笑)、そもそもマジシャンって金持ってないんですよ。さらに調べたら、金払いが悪いということがわかって「じゃあいいか、よく考えたら売れない芸人と同じで実質的にフリーターじゃないか」ということになってしまい、企画はボツ(笑)。

まとめると、
方策1.金持ちを狙う
方策2.いまいる顧客リストに売り込めるものを探す

このへんかね。

まあちょっと戦略とはまた違う話になっちゃうんですけど、新規市場を、会社の規模が大きくないのに開拓してもしょうがないんじゃないですかってことです。

★セグメントとマーケティングの本

「富裕層マーケティング」 ダンケネディ

顧客分析については、地味に、日本人の知らなかったフリーエージェント起業術っていうの最初のほうに書いてあるのが役に立ちますので読んでみてください。理想とするお客さんはどんなお客さんですかみたいなのに答えて行くと、なかなか具体的にターゲットとコンセプトが決まってきます。暇な時間に、頭をクールダウンしながらこの本読むと、劇的な改善とかにつながると思います。

ちょっと、今日の記事はいまいちだな。笑

まあ、また明日!

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